協会ニュース
2018.01.26
豊田浩志氏による講演会
豊田浩志氏による講演会
1月26日 在日アルジェリア大使館サロンにて豊田浩志上智大学名誉教授による「アルジェリア人アウグスチヌスの足跡を訪ねて」と題する講演会が開催されました。 豊田氏より、西欧の研究者はこれまでアウグスチヌスを自分たちと同じ西欧人として描いているが、同氏はこの大思想家を北アフリカ人であると考えているとの興味深いお話しを伺いました。また、豊田氏は年末にアルジェリアのローマ時代遺跡関連を訪問し、アウグスチヌスの足跡をたどる旅より帰国したばかりであり、同氏が訪問中に撮影した美しいスライドを楽しむことができました。 アウグスチヌスはアルジェリアのThagaste に生まれ、Cartagoにて大学教育を受けるがギリシャ語を学びそこねたため、ミラノにて挫折したこと、また、北アフリカの故郷へ帰郷後二度とイタリアに足を踏み入れず、北アフリカを自分の活動の場所とし、大量の著書書簡説教集を残したことなどを学ぶことができました。