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「現代アルジェリア経済における中国及び日本との経済協力・投資関係」 (吉田敦東洋大学経済学部教授による講演会)
2026年1月30日(金)、吉田敦東洋大学経済学部教授による「現代アルジェリア経済における中国及び日本との経済協力・投資関係」と題する講演会が、在京アルジェリア大使館にて開催されました。
講演に先立ち、ミラット大使から挨拶とアルジェリアにおける近年の産業振興・ 経済開発プロジェクトについて説明がありました。
アフリカ大陸における中国の進出はきわめて大規模に展開されています。しかしその詳細 は知られていない点が多く、またそのなかでアルジェリアがどのような特質と見通しを持 っているのか、日本の関与の可能性はどう考えられるのかは、関心の集まるところです。
アフリカ経済・資源開発研究の専門家である吉田教授は、中国のアフリカ諸国に対する経済協力や投資状況をデータを用いて概観しつつ、アルジェリア経済の特質と日本とアルジェリアの経済交流の実態を分析されました。
冒頭、ここ20-30年のアルジェリアの経済状況の変化を解説し、その特徴や問題点および今後の進展予想を提示されました。 次に中国がアフリカ諸国に対して大規模に展開してきた経済連携や投資の特徴を分析し、 それに伴う現地諸国にとっての諸リスクと、肯定的な波及効果の説明がありました。 アルジェリアの場合は中国とは借款ではなく請負契約による連携が中心であるために経済破綻のリスクは少ない一方、中国からの大幅な輸出超過といった問題があるといった特徴が指摘され、さらに経済協力・投資案件の具体的な事例の説明がありました。また日本企業が関わっていたアルジェリアの高速道路建設をめぐる諸問題の分析の上で、アルジェリアの今後の産業・経済発展および日本との協力・投資関係の強化に欠かせないポイントを説明いただくなど参加者にとり大変有益な講演となりました。最後に活発な質疑応答が交わされ、講演会後には大使主催の懇親会がおこなわれました。