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2025.2.17
「アルジェリアにおけるマンガ創作の現在―その特徴と意義の考察」(青柳筑波大学名誉教授による講演会)

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2025年2月14日、当協会会員の青柳悦子氏(筑波大学名誉教授)による「アルジェリアにおけるマンガ創作の現在-その特徴と意義の考察-」と題する講演会が在京アルジェリア大使館にて開催されました。
講演に先立ち、帰任されたブーラハベル大使の代わりにムラッド・アラブ臨時代理大使・公使が歓迎の挨拶を行いました。
青柳氏の説明によれば、フランスからの独立後初めてアルジェリア人による欧米式のコミック(バンドデシネ)創作が見られるようになり、1980年台から日本のアニメ放映により日本マンガファンが増えていきました。そして15年ほど前から様々な様式のマンガ創作が活発となり、日本式コミック(マンガ)が現在のコミック文化の注目すべき現象となってきました。
2008年に第1回アルジェ国際マンガフェスティバル(FIBDA)が開催され、アルジェリアが一躍マンガ文化の中心地となりました。青柳氏は、このフェスティバルに2021年に初めてオンライン参加し、2022年以降は毎年現地参加し、日本のマンガ文化を通じた国際交流に貢献してこられました。
また青柳氏の発案により、在アルジェリア日本大使館主催のマンガコンクール(CONCOURS DE MANGA)が創設され、昨年2024年に約40点の参加により実施されました。参加作品の中では、日本(人)とアルジェリア(人)の交流を描いたものが多数見受けられ、今日ますます現地の人々のなかに、日本への格別の愛着と、マンガを通じた文化的アイデンティティの創出を目指す注目すべき強い息吹が存在するとの説明がありました。


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